探求学習ってなに? 調べものとは違うの?――小学生の学習における探求的な教育について
投稿日:2026年4月17日

「探究学習」と「調べ学習」。
みなさんは、この2つの違いを説明できますか?
ここ数年の教育改革やGIGAスクール構想の推進によって、子どもたちの学び方は大きく変わりつつあります。
この記事では、いわゆる『調べ学習』と『探究学習』の基本を押さえたうえで、今なぜ探究的な教育が注目されるのかをわかりやすく解説します。
調べ学習とは?
調べ学習は、従来の「総合的な学習の時間」で行われてきた学びです。
先生がテーマを決め、子どもたちは本やインターネットを使って情報を集め、答えをまとめます。
たとえば、アサガオの育て方を調べてまとめる。というテーマが与えられ、子どもたちは図書室で図鑑を借りて調べたことをまとめる。といった感じですね。
目的は、すでにある正しい答えを見つけて整理すること。
- テーマ設定者:学校の先生
- ゴール:正しい答えを見つけてまとめること。
- プロセス:情報収集・整理・発表が中心で、協働的な学びは少なめ。
このようなイメージが、調べ学習ですね。
探究学習とは?

一方、探究学習は生徒自らが問いを立て、情報を集めて分析し、自分なりの答えを導き出す学びです。
唯一の正解があるわけではなく、「なぜだろう?」という気持ちを大切にしながら学びを深めていきます。
例えば「地域の人のお困りごとについて考えてみよう!」となった場合、そのお困りごとは多岐に渡ります。
ある子は「お買い物が大変そうな年配の方向けの課題」をテーマにするかもしれませんし、他の子は全く違う課題をテーマに調査していくかもしれません。
このように、探求学習では、テーマの設定から子どもたち自身が主体的に取り組んでいく点が違いますね。
文部科学省の解説では、以下のような目標が掲げられています。
- 課題解決に必要な知識や技能を身につけ、探究の意義を理解する。
- 実社会や実生活から問いを見いだし、自分で課題を立て、情報を整理・分析し、まとめ・表現する。
- 主体的・協働的に探究に取り組み、互いの良さを生かしながら社会に参画する態度を養う。
要するに、探究学習は「答えを見つけ出す」学びであり、自分自身で考え続けるプロセスを楽しむ学びです。
- テーマ設定者:子ども自身が興味や疑問から課題を設定します。
- ゴール:学習プロセスそのものが目的で、協働的に学びながら理解を深めます。
- プロセス:課題設定→情報収集→整理・分析→まとめ・表現という循環型のサイクルを辿ります。
- 正解が一つではない:主体的な問いと対話を通じて、自分なりの答えを見つけることが大切です。
違いはここ!3つのポイント
調べ学習と探究学習の違いは、大きく分けて次の3つです。
- テーマの決め方:調べ学習は先生が、探究学習は子ども自身がテーマを決めます。
- 学びの形式:調べ学習は個人で情報を集めてまとめることが多いのに対し、探究学習は仲間と協働して調べたり話し合ったりしながら理解を深めます。
- ゴールの設定:調べ学習は決められた正解を見つけることがゴールですが、探究学習では問いの立て方や考え続ける姿勢そのものがゴールになります。
もし調べ学習を 答えを探しに行く学び とするなら、探究学習は問いを育てながら答えをつくっていく学びです。
この違いが見えてくると、両者は似ているようで、学びの重心がかなり違うことが分かります。
ではなぜ今、探究が求められるのか?
それではなぜ今、ここまで探究が重視されるのでしょうか。
背景にあるのは、将来の予測が難しく、複雑で変化の激しい社会の存在です。
先の見通しが立ちにくい社会では、与えられた正解を早く覚える力だけでは足りません。
必要になるのは、自分で問いを見つけ、情報を比べ、考えを組み替えながら判断し続ける力です。
このような学習はSTEAM教育の場でも取り入れられていますね。
家庭でできる関わり方
探究学習は学校だけでなく、家庭でも支援できます。
ポイントは次の4つです:
- 疑問や興味を尊重する:子どもが「なぜ?」と感じたことを大切にし、大人は答えを急がず見守りましょう。
- 問いかけを楽しむ:「どう思う?」「なぜそう感じたのかな?」と問いかけ、親子で一緒に考える習慣を作ることで思考力が育ちます。
- ペースを合わせる:興味が乗っている時は無理に止めず、集中している時間を尊重しましょう。
- ヒントを少しだけ:答えを教えるのではなく、考えが進むヒントを与えることで、自ら解決する経験を積ませます。
大切なのは、すぐに正解を渡しすぎないことです。
たとえば、「なんで空は青いの?」 と聞かれたとき、すぐ説明する前に「どうしてだと思う?」と返してみる。
その一往復が、子どもの思考を動かす小さな探究活動になります。
Bee Creativeが支える「探究学習」の土台
探究学習は、決して特別な子のためのものではありません。
子どもたちが元々持っている『知りたい、やってみたい、確かめたい。』という気持ちを出発点に、問いを立て、調べ、考え、表現し、また問い直していく。
その流れを支えるのが探究です。調べ学習が大切でないのではなく、調べ学習で得た情報を使って、自分なりの問いと答えを育てていくところに、探究の面白さと価値があります。
Bee Creative(ビークリエイティブ)では「使える・つくる・伝える」という3つのステップで学びを構成しています。
これは、探究学習のプロセスにぴったり対応するように設計されています。
例えば、授業で学んだ知識を実際に使ってみる体験や、作品制作を通じて自分の言葉で伝える経験は、子どもの主体性や表現力を自然と育てます。
また、Bee CreativeのコースではタイピングやICT基礎スキルをはじめ、プレゼンやクリエイティブなプロジェクトなどを通して、非認知能力や主体的に学ぶ力を大切にしています。
興味がある方は、お近くの導入教室までお問い合わせくださいね。
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この記事を書いた人

- Bee Creative事業責任者
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ICT教育および教育コンテンツの企画制作に長年携わり、ITを使いこなす力の育成を軸に教材開発を行う。
現役のJAPAN MENSA会員でもあり、学生時代は米国カリフォルニア州の大学へ留学し映画学を専攻。第1回妙善寺映画祭審査員特別賞受賞。教育だけでなく本格的な映像制作・表現活動に取り組むクリエイターの側面も合わせ持つ。
現在は教育分野での知見とクリエイティブ領域での経験を掛け合わせ、創造力の育成をテーマにした学びに資する教材開発と普及に力を注いでいる。
ポートフォリオサイト(https://fori.io/subarumatsunaga)
note:Bee Creativeの中の人(https://note.com/beecreative)

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