子どもの興味をどう伸ばす?AI時代の学びと、好きなことを未来につなげる方法
投稿日:2026年6月25日

子どもが動画やパソコン、絵、発表などに興味を示したとき、保護者としてその興味をどのように伸ばせばよいのでしょう?
AIやデジタル技術が身近になった今、子どもたちには知識を覚えるだけでなく、自分で考え、形にし、人に伝える力が求められています。一方で、いま子どもが興味を持っていることが将来どのような力につながるのか、イメージしにくいと感じる方も少なくありません。
この記事では、学校教育の変化やAI時代に必要とされる力を踏まえながら、子どもの小さな興味を学びと未来につなげるために、大人ができることを考えていきたいと思います。
それでは早速、ある男の子の話をしたいと思います。
彼が動画作りに興味を持ったのは中学生の頃でした。
きっかけは、とても小さなもの。
友人の誕生日に、サプライズでメッセージ動画を作ってあげたい。ただそれだけの思いです。
初めて触る編集ソフトに、彼は苦戦しました。
当時は今のようにスマートフォンがあるわけでもなく、ネット環境も発達していない時代です。YouTubeはもちろん解説サイトもほとんど役に立たず、手探りで作業を進めるしかありませんでした。
彼を動かしていたのは、仲間内で「やる」と言ってしまった責任感だけではありません。友人が驚く顔を見たい。ただその一心でした。
そうしてやっとのことで完成させた動画を、本人や友人たちの前で披露したとき。驚き、笑い、そして喜んでいるみんなの姿を見て、彼は心から思いました。動画を作るのって、楽しい!と。
この小さな経験が、彼のその後を決めていくことになります。
あの頃と今、学校の学びは変わっている
少し話を変えましょう。私たちの世代(30代以上)が受けてきた教育を思い出してみてください。
先生が黒板の前に立ち、板書したものをノートに書き写す。
いわゆる一斉授業が主流でした。授業内容を暗記し、それをどれだけ覚えられたかをテストで確認する。
そういう学び方が当たり前だった方も多いはずです。
ところが今、学校の学びは大きく変わってきています。
学ぶ内容そのものが大きく変わったわけではありません。
変わったのは、学び方です。コミュニケーションを取る場面や、積極性が問われる授業が増えました。
探究的な学習の中で、グループで調べたことをまとめ、発表する。そんな授業が一般的になっています。
さらに、GIGAスクール構想によって、学校にはICT機器が数多く取り入れられました。
一人一台のタブレット、電子黒板の活用。こうした環境によって、かつての「先生から生徒への一方通行」だった授業は、生徒自身が発言し、表現する機会を重視するものへと変わってきています。
2020年の学習指導要領が示した方向性

この変化の背景にあるのが、2020年に文部科学省が示した新しい学習指導要領です。
そこには、大きく次の3つが盛り込まれました。
ひとつは、思考力・判断力・表現力の育成。ふたつ目は、プログラミング教育の導入。そして3つ目が、英語教育の教科化です。
そして現在、2030年に向けて、この学習指導要領はさらにアップデートされる予定です。
これら3つの方向性は、今後いっそう具体化されていくと考えられています。
こうした転換の根底にあるのは、デジタル社会、そしてAIが本格的に台頭する社会を見据えた教育観です。
AIが当たり前になった今、暗記して得た知識の価値は、相対的に下がっていきます。
もちろん基礎知識がなくなるわけではありません。
けれど、それ以上に、自分で考える力、人に伝える力、コミュニケーションの力が重視される社会が、確実に近づいています。
Bee Creativeが大切にしていること
Bee Creativeは、この3つのうち1つ目、思考力・判断力・表現力の育成に視野を据えた授業を展開しています。
プレゼンテーションコース、動画クリエイターコースなど、コースの種類はさまざまです。
けれど、どのコースにも共通しているのは、思考力・表現力、そして創造力を軸に置いているという点です。
子どもたちは、自分の興味に合ったコースを選びます。
そして、その中で「自分で考え、形にし、人に伝える」という経験を積み重ねていきます。
スキルはあくまで手段。
本当に大切なのは、そのスキルを使って何を考え、何を作り、どう伝えるか。
私たちはそう考えています。
小さな興味が、子どもの将来を左右する
ここまで読んで、こうした学習環境の変化に、新鮮さと同時に少しの不安を覚えた方もいるかもしれません。
自分が受けてきた教育と違うのですから、それは自然なことです。
誰だって、慣れないものには不安を覚えるものです。
でも、思い出してほしいのです。
冒頭の、サプライズ動画を作った男の子の話を。
彼はその後、動画を作ることを仕事にしました。
そして今、子どもたちの学びを支えるBee Creativeというサービスを立ち上げるに至っています。
実をいうと、あの男の子は、私自身のことなのです。
ひとつの小さな興味が、ひとりの子どもの将来を左右するきっかけになる。
それが、子ども時代というものです。
だからこそ、教育の本質を大切にしながらも、その範囲で、子どもが興味のあることを学べる環境を、私たち大人が用意してあげる。そんな社会をつくっていきたいと思っています。
あなたのお子さんの「小さな興味」も、きっと未来につながっています。
そんな時に私たち大人ができることは、その興味を発揮できるように環境を整えてあげることなのかもしれませんね。
この記事を書いた人

- Bee Creative事業責任者
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ICT教育および教育コンテンツの企画制作に長年携わり、ITを使いこなす力の育成を軸に教材開発を行う。
現役のJAPAN MENSA会員でもあり、学生時代は米国カリフォルニア州の大学へ留学し映画学を専攻。第1回妙善寺映画祭審査員特別賞受賞。教育だけでなく本格的な映像制作・表現活動に取り組むクリエイターの側面も合わせ持つ。
現在は教育分野での知見とクリエイティブ領域での経験を掛け合わせ、創造力の育成をテーマにした学びに資する教材開発と普及に力を注いでいる。
ポートフォリオサイト(https://fori.io/subarumatsunaga)
note:Bee Creativeの中の人(https://note.com/beecreative)

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