【子どもの教育】想像力と創造力の違いとは?非認知能力として注目される理由を解説
投稿日:2025年12月3日

「想像力」と「創造力」。どちらも子どもの成長にとって大切な力ですが、実はそれぞれ異なった意味が込められていることをご存じでしょうか。
どちらも言葉としては似ていますが、学習や表現、思考の過程において果たす役割にはそれぞれ違いがあります。
今回は、この2つの言葉の違いと、これからの教育でなぜ「想像力」と「創造力」が重要になるのかについて一緒に考えていきたいと思います。
さらにこれに関連して、文部科学省が示す方向性などの情報も踏まえ、子どもたちの「未来を生き抜く力」について考えていきたいと思います。
想像力と創造力は同じものではない
想像力と創造力。どちらもいわゆる非認知能力と呼ばれる力に分類されます。
日常会話では混同されやすい2つの言葉ですが、教育や心理学の領域では明確に区別されて語られています。
簡単に違いを説明すると、 想像力はまだ形になっていないものを思い描く力、創造力は思い描いたものを形にしていく力というイメージを持っていただければ大丈夫です。
つまり、
- 想像力=頭の中でイメージすること
- 創造力=それを現実に形にしていく力
という関係ですね。
人の気持ちを想像すること、物語の情景を思い浮かべること、未来の社会を思い描くこと。
これらはすべて「想像力」に含まれます。
一方、「創造力」は、その発想をもとに作品をつくったり、計画や仕組みを構築したり、課題に対して新しい解決策を見いだしたりする力です。
まずはこの違いについて、ポイントを押さえておきましょう。
想像力は「思い描き、気持ちを感じ取る力」/創造力は「要素を組み合わせて、新しい価値を生み出す力」
想像力とは、まだ存在しない物事や、他者の気持ちを思い浮かべることのできる力です。
こうした力は、物語を理解したり、相手の感情を推し量ったり、新しいアイデアの種を生み出したりする際に大きく働きます。
一歩、創造力は 「既存の知識や経験を組み合わせ、新しい価値を生み出す力」 と言われています。
これは、単なる発想力だけではなく、
- 情報を整理する
- 必要な視点を取り込む
- 形にするまで試行錯誤する
といった要素も含みます。
作品づくりだけでなく、社会課題の解決や企画の立案など、社会人になっても必要とされる力であり、これからの時代では重要視されているスキルとなっています。
【参考】
ベネッセ教育情報サイト「創造力はなぜ大切?鍛えるにはどうすればいい?保護者ができるサポートも」より
想像力と創造力は相互関係にある
さて、ここまで想像力と創造力の話について解説をしてきました。
まるで別々の存在かのように書いてきましたが、両者は決して別個の力というわけではありません。実はそれぞれが相互作用する関係性にもあります。
想像したものをもとに創造し、創造の過程で新しい想像が生まれる。 といったイメージですね。
分かりやすく例えるならば、
- テーマを想像する
- 調べて考えを深める
- 作品や発表にまとめる
- 振り返り、改善点を考える
この流れは「想像→創造→想像→創造」と2つの間を交互に行ったり来たりしながら、進んでいるのが分かるかと思います。
このように想像力と創造力はそれぞれが独立しているというより、現実ではお互いを行ったり来たりしながら補完しあうような存在であることがわかりますね。
文部科学省が求める「教科横断型の学び」とのつながり
文部科学省が提案している「教科等横断的な学習」の考え方では、各教科の枠を越え、複数の学習要素の視点を組み合わせて思考する力が重視されています。
これはまさに先ほど説明した。想像と創造を行ったり来たりする相互関係に通じるものがありますよね。
最近耳にすることの多いSTEAM教育でもこうしたキーワードが重要視されています。
ここ最近耳にする機会が増えているのは、こうした「教科横断的な学習」の概念にとてもマッチした習い事として注目を集めているから。というわけですね。
ただ与えられた答えを覚えるのではなく、問いを立て、自分なりの考えを持ち、形にして発信していく教育。
想像力と創造力もまた、その中心に位置する力なのです。
教育現場でも求められる「表現と創造」の学び
これからの教育では子どもが「考えを形にし、表現する経験」が重要だとされています。
ただ知識を詰め込むのではなく、自分の視点でまとめ、他者に伝わる形へ変換すること。
その過程こそが成長の機会であり、創造力の育成につながるというわけですね。
子どもが「自分の頭で考え、自分の言葉で発信する」環境は、探究学習や新しい学習指導要領の方向性とも一致しており、これからますます注目されていくことでしょう。
参考リンク
マナビスタ:「子どもの想像力と創造力を育むヒント | 遊びを通して一生ものの体験を」より
Bee Creativeが重視している学びについて
ここまではこれからの教育では新しい視点を取り入れていく必要があるという話をしました。
しかし一方でこれらにはまだまだ課題があることも事実です。
その内の一つが『学校の教育だけではカバーしきれなくなってしまう』という点です。
学習する要素が増えても、学校で勉強する時間が大幅に変わるわけではありません。
既存の教科の勉強も含め、どうカバーしていくかがこれからの課題になると言えるでしょう。
その内の一つの案として、民間の教育機関の力を借りるというものがあります。
いわゆる『習い事に通う』ということですね。
Bee Creativeは習い事系の教室に導入されることを想定した学習教材です。
ITスキルを「目的」ではなく「手段」として捉え、自分の考えを整理し、作品や発表にまとめる経験を大切にしています。
プレゼンや作品制作は、想像力と創造力がどちらも求められる活動です。
- 目的に合わせて構成を考える(想像力)
- 情報や素材を組み合わせてつくり上げる(創造力)
- 相手に伝わる形へ整える(創造と表現)
子どもたちは、Bee Creativeの教材を通じて自然と自分の頭で考え、問い、整理し、形として届ける体験を繰り返していけるようなカリキュラムをご用意しています。
まとめ
創造力は、新しい価値を生み出す力。 想像力は、まだ見ぬ世界を思い描く力。
どちらか一方ではなく、両者が結びつき、循環していくことが、子どもたちの学びの質と可能性を広げていきます。
教育改革の流れや社会変化の加速により、子どもたちには「自分で考え、つくり、表現する力」がこれまで以上に求められています。想像と創造は、その中心にある大切な力です。
これからの未来を見据えながら、子どもたちが考えを深め、形にしていく経験を、教育や家庭の中で丁寧に育てていきたいですね。
この記事を書いた人

- Bee Creative事業責任者
-
ICT教育および教育コンテンツの企画制作に長年携わり、ITを使いこなす力の育成を軸に教材開発を行う。
現役のJAPAN MENSA会員でもあり、学生時代は米国カリフォルニア州の大学へ留学し映画学を専攻。第1回妙善寺映画祭審査員特別賞受賞。教育だけでなく本格的な映像制作・表現活動に取り組むクリエイターの側面も合わせ持つ。
現在は教育分野での知見とクリエイティブ領域での経験を掛け合わせ、創造力の育成をテーマにした学びに資する教材開発と普及に力を注いでいる。

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